2015年2月27日金曜日
Tourist Trophy
こんばんは、ろど☆すたです。
グランツーリスモシリーズで有名なポリフォニーデジタルが、以前バイクのゲームを開発していたことをご存知でしょうか。
ツーリストトロフィーです。
2006年にグランツーリスモ4をベースにして発売されたツーリストトロフィー。
私自身二輪車に興味を持ったのがここ数年ということもあり、発売当時は存在すら知りませんでした。
最近になって二輪車に興味を持ったものの、バイクのゲームとなるとmotoGPのような完全プロレース志向のモノが多くイマイチ魅力が感じられませんでした。
しかしひょんなことからツーリストトロフィーの存在を知り、ドリームCB400から当時最新のファイヤーブレードまで収録されている事を知り、気になるようになりました。
ただグランツーリスモほどヒットしたわけでもなく、そもそものバイクファン人口も少ない上に、少々とっつきにくいイメージからか中古と巡りあうのも一苦労。
結局バイトの帰り雨の中原付を走らせ、片道30分以上かかる某レンタルショップまで行ってきました。
518円(税込)也。
平日の午後6時を回った冷たい雨の降りしきる夜、エンプティを指す50ccのスクーターで往復1時間強。
これぞまさにツーリストトロフィー。
ゲームUIはほぼグランツーリスモ4。
しかしBGMは全くの別物のため、グランツーリスモ4をプレイしたことのある身からすると少し違和感を感じました。
BGMは正直イマイチです。盛り上がりに欠けるというかイメージに合わないというか。
ツーリストトロフィーにはプロモードなるものがあり、前後独立してブレーキを操作できるようになっています。
初期コンフィグでは□が前輪ブレーキ、R2が後輪ブレーキに割り当てられており、慣れるまではなかなか難しいですが、ある程度プレイしているうちにむしろ操る楽しさを感じられるようになりました。
もちろん□のみでホンダのコンビブレーキのように前後輪連動するように設定することも可能です。
車種はグランツーリスモシリーズのようにレースに参戦してCrを貯めて購入したり改造したり、というわけではなく、チャレンジモード※やレースイベントのプレゼントカーで手に入れる事ができます。改造は残念ながら簡単なセッティングと、タイヤコンパウンド、マフラーの交換のみです。
(※グランツーリスモ4のミッションレースとスペシャルコンディションレースを足して2で割ったようなもの。条件を満たせばバイクが獲得できる。)
少しその辺のシステムについては残念な面もありますが、リアルさはともかくエキゾーストノートの雰囲気は抜群です。
めちゃくちゃ実車に近いサウンドがするといえば嘘になりますが、2stレーサーレプリカのキンキンとしたサウンド、4stマルチの上まで伸びる甲高いサウンド、どれも非常に心地がいいですしなにより操っている感覚に陥れます。
また、マフラーを変えると外観とそれなりにサウンドも変わるのがなお良いですね。
最初に貼ったフォトはヤマハのグランドマジェスティなんですが、焼き色のついたちょっとアレな感じのマフラーにしてみました。
サウンドもちょっとアレな感じです(
他にも、ヤマハRZ250は細身のサイレンサーのついたイノウエっぽいチャンバーだったり、ホンダCB750Fは耐熱塗装の施されたモリワキっぽい集合管だったりとカスタムしたバイクを眺めるだけでも楽しいです。
グランツーリスモシリーズは走るカタログと言われたりもしますが、ツーリストトロフィーも良い意味でまさにそんな感じがしますね。
まだ時間の都合上あまりプレイできてはいないので、これからちょっとずつ楽しんでいきたいと思っています。
2015年2月13日金曜日
資生堂 タクティクス
こんばんは、ろど☆すたです。
ひょんなことから幼い頃の記憶が蘇ることってありませんか。
大した事ではないんですが、なんとなくそういえばあの時あんなことがあったなっていう。
幼い頃、よく洗面所でこんな特徴的な容器が転がっている光景を見かけた記憶がありました。
資生堂の男性用化粧品ブランド、タクティクスシリーズ。
1978年の登場から現在でも販売されている息の長い商品で、コロン、ヘアムース、アフターシェーブなどなど多岐に渡ったラインナップが展開されています。
1970年代、まだ男性が香水をつけるなんて考えられなかった時代に登場し瞬く間に日本のみならずニューヨーク、パリそしてミラノにまで広まった、いわば男性用香水のパイオニア的存在でもあるタクティクス。
"男の香りはスリリングな方が良い"
"香り、女には見えるものらしい"
"香りはちょっとした天国だ"
このようなちょっとトガッたキャッチコピーも追い風となり、いわゆる不良に人気のブランドにもなったそうな。
むしろ資生堂の戦術通り、まさにタクティクスだと言われています。
(Tactics - 戦術)
それ故に昨年実写映画化され再び話題になった、1986年の少女漫画「ホットロード」にも"タクティス"として登場しているんだとか。
私も映画ホットロード、映画館で見ました。
ハリセパにナポミラ、フォーサイトにBEETテールのCBRは、当時バイクに興味のない女子中高生にも格好良いと思わせるほどだったそうです。
ただ、原作や有志による"春山仕様"からも見て取れるように、Ⅰ型のコムスターホイールを赤に塗装したのが真の"春山仕様"なんですよね。
一部ではピンクという説もあるようですが。
絶版かつ人気車故仕方ないのかもしれませんが、映画ホットロードのCBRはⅡ型のスポークホイールを赤に塗装したものになっていました。
実際コムスターホイールは素人による分解はメーカーから推奨されておらず、希少価値もあるためいろいろな事情があったんでしょう。
そして尾崎豊の"OH MY LITTLE GIRL"も良い曲ですしマッチしていたと思いますが、私個人的にチェッカーズが好きなのもあって、藤井フミヤがホットロードをイメージして書いたと言われている、"Jim & Janeの伝説"だとなお良かったなと思いました。
チェッカーズの解散には色々な理由があるとされていますし、最近になってようやく藤井フミヤがチェッカーズ時代の楽曲をテレビやライブで歌うようになりましたが、なかなかチェッカーズ名義での使用は難しい事情があるんでしょうね。
話が大きく脱線してしまいました。
私が幼い頃に洗面所で見かけたタクティクスはコロンだったのかアフターシェーブだったのかすら定かではありませんが、恐らく父のものだったんでしょうね。
もちろん香りも覚えているわけではないんですが、この特徴的な容器をおもしろいなと思った記憶はしっかり残っています。
最近は絶版になっただのオンラインショップでしか入手できないだのと言われているようですが、資生堂の店頭や一部のお店でも普通に売っているようです。
甘い柑橘系な香りのなかにグリーンフローラルの少し苦味の入ったような言葉では言い表しがたい特徴的な香りがタクティクス。
今でもこの香りを鼻にすると当時を思い出すという人が多いようです。
人間、視覚の記憶より嗅覚の記憶の方がより強烈な気がしますね。
風に香るTacticsが俺の胸を締め付けるAngel
2015年2月5日木曜日
The 10 Worst Songs of the 1980s
こんばんは、ろど☆すたです。
アメリカで歴史ある情報誌「Rolling Stone」の日本版「Rolling Stone JAPAN EDITION」がバイト先の系列企業であるセブン&アイ出版から発売されていることを知り驚きました。
そんなRolling Stoneが'11年10月に行ったReaders' Poll 、読者投票企画である"The 10 Worst Songs of the 1980s"がとても興味深く面白いものでした。
80年代の洋楽と言えばまさに名曲揃いで、日本でも数多くのシングル、アルバムが発売されています。
中では現在でもテレビ番組やCMなどに起用されている曲も多く、興味が無い人でも一度は耳にしたことがある、といった曲がたくさん存在しますね。
しかしながらヒットした反面、音楽性や内容が悪いといったところや、本人や楽曲自体に何ら問題はないものの、"最低ソング"が存在するのも事実です。
そこでRolling Stoneは読者に投票を募り、ワースト10を作成したんですね。
その中でも特に面白いと思ったものをピックアップしてみました。
10th - Never Gonna Give You Up / Rick Astley (1987)
(邦題 - ギヴ・ユー・アップ)
イギリスの歌手、リックアストリーの事実上のデビューシングルである"Never Gonna Give You Up"。
甘いマスクとは裏腹に太い声が特徴の所謂"見た目と声が違う"歌手の有名なヒットソングで、日本でもバブル全盛期のディスコブームに乗り、大ヒットを遂げました。
内容的には幼馴染(?)に愛を告白する至って普通のラブソングなんですね。
Never Gonna Give You Up ―君のことを諦めたりしないから、といったような捉えようによっては少しストーカー気質のような気もしないでもないですが。
しかしそれが原因でランキング入りというわけではありません。
アメリカ版2ちゃんねるとも言われる"4chan"という画像掲示板にて、エロ動画等のリンクに見せかけてリックアストリーのギヴ・ユー・アップの動画に誘導するという所謂釣り行為"Rickroll"が流行し、あまりにもそのイメージが強くなりすぎた事がランクインの理由のようです。
日本でいうところのバーボンハウスの動画版のようなものだとか。
もともと釣り動画に使われていたものは、車輪付きアヒルのおもちゃで"duckroll"と呼ばれていた事から"Rickroll"と名付けられたそうです。
ただ、何故この釣りが流行した当時(2007年)、ブレイクしていたわけでもないリックアストリーが使われたのかは謎ですが。
しかしこれがリックアストリーの再ブレイクの火付け役となり、自身も度々ネタにするんだとか。
まさに本人にも楽曲にも関係のない部分から最低ソングランクインを果たした曲ですね。
8th - Mickey / Toni Basil (1982)
(邦題 - ミッキー )
アメリカの歌手であり振付師のトニーバジルの大ヒット曲"Mickey"。
米ビルボードチャート1位、英シングルチャート2位とまさに大ヒットと呼べる一曲です。
後に日本でもガレッジセールのゴリが松浦ゴリエとしてカヴァーしてブームを巻き起こした曲ですが、実はトニーバジルもカヴァーだったんですね。
1979年、イギリスの音楽グループであるレイシーが発表した"キティ"と呼ばれる曲が原曲と言われています。
しかしながらこのキティはヒットしませんでした。
そこでタイトルを女性の愛称であるキティから男性の愛称であるミッキーに変え、歌詞も恋する乙女を描いたものに差し替えて、トニーバジルがカヴァーしたところ大ヒットとなりました。
このMVはトニーバジル自身が振付をし、自ら踊り、そしてビデオの制作まで担当したんだとか。
逆にそれが仇となり、またMVもあまりスタンダード化していない時代に低予算でつくられたモノが色々なところで何度も何度も流された結果、むしろイメージを悪くしてしまった結果のランクインのようです。
注目を浴びるものに一定数のアンチが存在するのは仕方のない事なんでしょうか。
またトニーバジル自身、所謂一発屋扱いされている点もランクインの理由となりそうです。
7th - Don't Worry Be Happy / Bobby McFerrin (1988)
アメリカのジャズ歌手、ボビーマクファーリンの声だけで多重録音で制作された"Don't Worry Be Happy"。
楽器を一切使用していない曲では初となる米ヒットチャート一位を記録し、なんとグラミー賞でも最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀男性ポップボーカル賞の3冠を達成するなど、世界的に認められた名曲でもあります。
JTの缶コーヒー、RootsのCMソングにも起用されていた事があり、耳にした事があるという人も非常に多いのではないでしょうか。
話が脱線してしまいますが、Rootsや桃の天然水等で有名なJTが今年7月末をめどに飲料業界から撤退する旨が発表されました。
缶コーヒー業界は、近年のコンビニコーヒーの普及により徐々に売上も落ちてきているようで、本業がタバコであるJTからすれば、ちょうどいいきっかけになったのかもしれないですね。
1988年から飲料業界に参入し、数多くのヒット商品を販売していたJT。
私個人的にはRootsの缶コーヒーは好きだっただけに非常に残念です。
さて、楽曲の方に戻りますがなぜこの曲が最低ソングに選ばれてしまったのか。
トニーバジル同様、ボビーマクファーリンにはこの曲以外にヒットソングがないという一発屋、という点が理由だそうです。
米Rolling Stoneの読者は一発屋に厳しいのだとか。
また、近年ボビーマクファーリンがこの曲を歌唱しないのもランクインの理由だと考えられそうです。
2nd - The Final Countdown / Europe (1986)
(邦題 - ファイナル・カウントダウン)
(邦題 - ファイナル・カウントダウン)
スウェーデンのヘビィメタルバンド、ヨーロッパの最大のヒットソング"The Final Countdown"。
なんと全世界でのシングル販売枚数累計780万枚、25ヶ国のチャートで1位を獲得したという、当時知らない人を探すほうが大変なんじゃないのかというレベルで売れた曲がこのファイナルカウントダウンです。
ちなみに何をカウントダウンしているのかというと、地球を離れ金星へ向かうためのカウントダウンなんですね。
わりと曲は知ってても、内容までは知らない人が多いそうな。
この大ヒット曲が最低ソング第2位に選ばれてしまった理由に、腹が立つほどに覚えやすくキャッチーなキーボード、最高にいらいらさせられるだけの曲、といったような内容があげられていました。
確かに初めてファイナルカウントダウンを聴いたとき、イントロからのキーボードのメロディーは一回にして覚えてしまうほどの強烈なインパクトだったのを覚えています。
またEuropeの前身であるForceの頃と比べて、音楽性のポップ化が著しく進みかつてのファンからは認められていない部分もあるのかもしれないですね。
現にファイナルカウントダウン前後にバンド内での脱退者が多くいたようです。
1st - We Built This City / Starship (1985)
(邦題 - シスコはロックシティ)
堂々の1位(?)はアメリカのロックバンド、スターシップの代表曲でもある"We Built This City"。
スターシップはもともとジェファーソンエアプレインというロックバンドが起源であり、後に改名したジェファーソンスターシップからさらに派生したバンドです。
というのもメンバーの入れ替わりが激しく、最終的にオリジナルメンバーであるポールカントナーと、途中から加入してきたメンバーが対立し決裂。
その結果ジェファーソンスターシップというジェファーソンエアプレインの後継に当たるバンドと、もとはジェファーソンスターシップだったもののオリジナルメンバーが一人もいなくなり、再出発をしたスターシップというバンドが現在も存在することになっています。
そのジェファーソンエアプレインというバンドは1960年代を代表するサイケデリックバンドであり、演奏力、創作力共に素晴らしく、1996年にはロックの殿堂入りを果たしているほどのバンドでした。
そんなジェファーソンエアプレインの復活かと思われたスターシップでしたが、実際は当時のオリジナルメンバーは誰一人とおらず、コンセプトも一転(スターシップ結成)当時の流行であるエレクトロポップをふんだんに取り入れた楽曲を数多くリリースしヒットした中でも最も評判の悪い曲がシスコはロックシティでした。
ジェファーソンエアプレイン時代からのファンとしてはもちろんこんなの認められない、というのもあるのでしょうが、さらにはこの曲の歌詞にも最低ソング1位に輝いてしまう理由がありました。
We built this city ―僕らがこの街をつくった
We built this city on rock and roll ―僕らがロックンロールの街をつくったんだ
We built this city on rock and roll ―僕らがロックンロールの街をつくったんだ
かのジェファーソンエアプレインのメンバーでもなく、後発であるスターシップが一体何を言っているのだ、と。
そしてこの曲をつくったのはスターシップのメンバーですらありませんでした。
80年代の最低ソングだけでなく、アメリカの音楽雑誌「Blender」の"音楽史に残る最も酷い歌詞50"でも第1位に輝いています。
ポップで、良い意味で'80年代を代表する楽曲だと思うのですが、境遇を考えるとこのヒットを歓べないファンもいたということでしょうか。
普段よく耳にする1980年代の洋楽たちでしたが、いろいろな捉え方があるのだと非常に面白く感じました。
同じ'80年代の邦楽と洋楽を比べたときに、洋楽のクオリティの高さに毎度驚くのですが、こういった見方も良いですね。
2015年2月1日日曜日
JR九州 305系
こんばんは、ろど☆すたです。
車やバイクの他に、あまり詳しくはないのですが鉄道も好きだったりします。
JR九州が新型通勤型車両305系を2月5日より順次筑肥線へ導入します。
この筑肥線は、福岡市西区の姪浜駅から佐賀県唐津市の唐津駅、同市山本駅から佐賀県伊万里市の伊万里駅までを結ぶ、総延長68.3kmに及ぶ路線です。
電化されているJR九州の路線では、関門鉄道トンネルとこの筑肥線のみが直流電化区間となっています。
なぜそのような路線になったのか、直流電化運行をしている福岡市営地下鉄と相互運転を行うからなんですね。
姪浜駅から福岡市営地下鉄空港線の福岡空港駅まで、JRの車両が直通運転をするため、直流専用車両が必要になるのです。
現在福岡空港駅まで乗り入れているJR九州の車両は、103系1500番台と呼ばれている国鉄時代に、同じく市営地下鉄相互運行の為につくられたものと、2000年のダイヤ改正に伴い、前述の103系1500番台では不足となるためにつくられた303系と呼ばれる2つの電車で構成されています。
103系1500番台は103系の中でも最末期の車両。とはいえ初運行は既に31年も前になります。
JR九州お得意の旧車改造で、内外装共に古臭さを感じさせませんが、どうしても基本構造の古さは否めず、ワンマン運行にも対応していません。
特に最近では乗り入れ先の地下鉄路線でのトラブルも多く、運行に支障をきたしてしまう事もあるようで、いよいよ一部の103系1500番台は引退に追い込まれてしまいました。
そこで103系1500番台の代替用車両として開発されたのが305系。
こちらの画像はJR九州の交流電化区間専用近郊型車両の817系と呼ばれる車両で、通称”白カン”です。
通称の由来は単に白い缶だからです()
2000年に導入された303系は、817系より以前に交流電化区間に導入された813系と同じく、ステンレス無塗装ボディに赤の差し色が入っており、103系1500番台に近いカラーリングでした。
近郊型車両の813系→817系の順に習って通勤型車両も同じような配色になっているのかもしれないですね。
817系白カンと305系の大きな違いは、地下鉄路線に乗り入れるためにサイドがフラットなボディになっている点でしょうか。
また一応通勤型と近郊型故か、ドアの枚数が違いますね。
国鉄時代には通勤型は4枚ドア、近郊型は3枚ドアといった棲み分けがあったりもしたようですが、最近は4枚ドアの近郊型があったり、通勤型の基本はロングシートのみではあるものの、ボックスシートのものもあったりと明確な差別化は図られていないようです。
それ以前に福岡市営地下鉄が4枚ドアであるため、JRの車両も4枚ドアである通勤型を名乗っているのかもしれないですね。
ちなみにJR九州の通勤型電車は筑肥線を走る車両しかありません。
JR九州もここ数年、九州新幹線鹿児島ルートだとか観光列車だとかで大きな事業も多かったようですが、それも一段落し、817系以来14年ぶりの新車の導入ということで管内最新設備も見受けられました。
近年都市圏では当たり前の装備になっているようですが、JR九州では初となる車内扉上部の大型LCDモニターの実装。
従来の行き先表示だけでなく、ICカードの説明や広告、近隣の観光案内等を表示できるようになっているようです。
また、こちらも今となっては珍しくはない装備ですが、同じくJR九州では初の押しボタン式開閉ドアの実装が、筑肥線各駅のポスターで大々的に紹介されています。
私は主に817系が活躍する路線を利用しているのですが、博多や小倉といった主要都市よりも田舎に住んでいるために、駅で誰も乗降しないなんていう場面に出くわすことがよくあるんですよね。
冷暖房ともに無駄を感じますし、何より駅に止まるたびに今の時期ですと北風が入り込んできて寒いんです。
筑肥線に導入される305系も、乗降の多い区間は停車時間が長い時のみ、乗降の少ない区間は駅毎に押しボタン式開閉ドアとなるようで、これは今後他の車両にもぜひ追加実装して欲しい装備だと思います。
ちなみに817系2000番台、3000番台のこの片持ちロングシートは座りが心地が悪いことで、全国的にも有名だそうな。
近郊型電車故、長時間長距離利用する人も多いかと思わますが、実際座面のクッションが薄く、背面の背もたれも木で非常に辛いです。
JR九州の観光列車で有名なななつぼし等を手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が手がけたそうですが、正直デザイン重視のあまり座り心地は二の次のように感じます。
305系も同氏デザインによるもので、通勤型車両故全車片持ちロングシートですが、先日の試乗会では817系とは比べ物にならないほどに座り心地が向上している、という感想を多く見受けられました。
JR九州の車両は、他JRに比べても個性が強く独自性があって、調べれば調べるほど面白いなと思います。
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