2015年2月1日日曜日
JR九州 305系
こんばんは、ろど☆すたです。
車やバイクの他に、あまり詳しくはないのですが鉄道も好きだったりします。
JR九州が新型通勤型車両305系を2月5日より順次筑肥線へ導入します。
この筑肥線は、福岡市西区の姪浜駅から佐賀県唐津市の唐津駅、同市山本駅から佐賀県伊万里市の伊万里駅までを結ぶ、総延長68.3kmに及ぶ路線です。
電化されているJR九州の路線では、関門鉄道トンネルとこの筑肥線のみが直流電化区間となっています。
なぜそのような路線になったのか、直流電化運行をしている福岡市営地下鉄と相互運転を行うからなんですね。
姪浜駅から福岡市営地下鉄空港線の福岡空港駅まで、JRの車両が直通運転をするため、直流専用車両が必要になるのです。
現在福岡空港駅まで乗り入れているJR九州の車両は、103系1500番台と呼ばれている国鉄時代に、同じく市営地下鉄相互運行の為につくられたものと、2000年のダイヤ改正に伴い、前述の103系1500番台では不足となるためにつくられた303系と呼ばれる2つの電車で構成されています。
103系1500番台は103系の中でも最末期の車両。とはいえ初運行は既に31年も前になります。
JR九州お得意の旧車改造で、内外装共に古臭さを感じさせませんが、どうしても基本構造の古さは否めず、ワンマン運行にも対応していません。
特に最近では乗り入れ先の地下鉄路線でのトラブルも多く、運行に支障をきたしてしまう事もあるようで、いよいよ一部の103系1500番台は引退に追い込まれてしまいました。
そこで103系1500番台の代替用車両として開発されたのが305系。
こちらの画像はJR九州の交流電化区間専用近郊型車両の817系と呼ばれる車両で、通称”白カン”です。
通称の由来は単に白い缶だからです()
2000年に導入された303系は、817系より以前に交流電化区間に導入された813系と同じく、ステンレス無塗装ボディに赤の差し色が入っており、103系1500番台に近いカラーリングでした。
近郊型車両の813系→817系の順に習って通勤型車両も同じような配色になっているのかもしれないですね。
817系白カンと305系の大きな違いは、地下鉄路線に乗り入れるためにサイドがフラットなボディになっている点でしょうか。
また一応通勤型と近郊型故か、ドアの枚数が違いますね。
国鉄時代には通勤型は4枚ドア、近郊型は3枚ドアといった棲み分けがあったりもしたようですが、最近は4枚ドアの近郊型があったり、通勤型の基本はロングシートのみではあるものの、ボックスシートのものもあったりと明確な差別化は図られていないようです。
それ以前に福岡市営地下鉄が4枚ドアであるため、JRの車両も4枚ドアである通勤型を名乗っているのかもしれないですね。
ちなみにJR九州の通勤型電車は筑肥線を走る車両しかありません。
JR九州もここ数年、九州新幹線鹿児島ルートだとか観光列車だとかで大きな事業も多かったようですが、それも一段落し、817系以来14年ぶりの新車の導入ということで管内最新設備も見受けられました。
近年都市圏では当たり前の装備になっているようですが、JR九州では初となる車内扉上部の大型LCDモニターの実装。
従来の行き先表示だけでなく、ICカードの説明や広告、近隣の観光案内等を表示できるようになっているようです。
また、こちらも今となっては珍しくはない装備ですが、同じくJR九州では初の押しボタン式開閉ドアの実装が、筑肥線各駅のポスターで大々的に紹介されています。
私は主に817系が活躍する路線を利用しているのですが、博多や小倉といった主要都市よりも田舎に住んでいるために、駅で誰も乗降しないなんていう場面に出くわすことがよくあるんですよね。
冷暖房ともに無駄を感じますし、何より駅に止まるたびに今の時期ですと北風が入り込んできて寒いんです。
筑肥線に導入される305系も、乗降の多い区間は停車時間が長い時のみ、乗降の少ない区間は駅毎に押しボタン式開閉ドアとなるようで、これは今後他の車両にもぜひ追加実装して欲しい装備だと思います。
ちなみに817系2000番台、3000番台のこの片持ちロングシートは座りが心地が悪いことで、全国的にも有名だそうな。
近郊型電車故、長時間長距離利用する人も多いかと思わますが、実際座面のクッションが薄く、背面の背もたれも木で非常に辛いです。
JR九州の観光列車で有名なななつぼし等を手がけた工業デザイナー、水戸岡鋭治氏が手がけたそうですが、正直デザイン重視のあまり座り心地は二の次のように感じます。
305系も同氏デザインによるもので、通勤型車両故全車片持ちロングシートですが、先日の試乗会では817系とは比べ物にならないほどに座り心地が向上している、という感想を多く見受けられました。
JR九州の車両は、他JRに比べても個性が強く独自性があって、調べれば調べるほど面白いなと思います。
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